X線とコンピューターを使い、身体の内部構造を精密に調べる検査です。普通のレントゲン写真ではわかりにくい心臓の裏側の肺の病変、脳梗塞、肝臓の病変、胆石、膵臓がん、腎結石、膀胱結石、子宮がん、卵巣がんなど全身のいろんな病気が明瞭に写し出されます。検査時間は通常、5〜10分です。さらに詳しく検査するために、造影剤という注射をしながら撮影することもあります。
頭部
胸部
腹部
肝細胞がん
頭部
胸部
腹部
肝細胞がん
肝臓など特に詳しく調べる必要があるときは、造影剤という薬を静脈に注射しながらCT検査を行います。
次の方は検査できません。
①過去に造影検査をうけたとき、気分が悪くなった方。
②アレルギー(気管支喘息、花粉症、食物・薬などによるじんましんなど)がある方。
③心臓病、肝臓病、腎臓病、糖尿病、甲状腺などの病気がある方。
④妊娠しているか、妊娠の可能性がある方。
大腸がん
大腸CT検査は内視鏡を挿入せずに、CT撮影で内視鏡検査を行った様な大腸の画像を作成し、観察する検査です。
検査方法は、肛門から炭酸ガスを注入し、大腸を拡張させてCT撮影を行うだけです。
保険適用については、『他の検査で大腸悪性腫瘍が疑われる患者に対して、大腸CT検査を行った場合に算定する』となっており、他の検査(便潜血陽性、腫瘍マーカー上昇など)の結果が必要です。
その他の場合は、自費診療となります。
当院では、主に大腸内視鏡検査が困難な方に、大腸CT検査を行っています。
肺がん
現在、長崎市において肺がん検診は、40才以上の方を対象として胸部X線検査と喀痰細胞診で行われています。この方法は早期の肺がんの発見率は低く、早期肺がんの発見の必要性が提言されていました。
肺がんCT検診では、胸部X線検査では発見できない数ミリ単位の肺野がんが発見可能です。胸部X線検査と比較して、肺がん発見率は約10倍程高く、肺がんの危険因子となる肺気腫、肺繊維症や間質性肺炎などの診断も可能です。
特に下記に該当される方には、CT検診をお勧めいたしております。
・喫煙者
・同居人に喫煙者がいる方
・血縁者に肺がんの人がいる方
・有害物質取扱者(粉じん作業者など)
・肺がんが心配な方