
大腸内視鏡(以下、大腸カメラ)検査とは?

内視鏡を肛門から挿入し、直腸・S字状結腸・下行結腸・横行結腸・上行結腸・盲腸と大腸粘膜の変化を直接見る検査で、必要に応じて生検やポリープ切除などの処置も行えます。

検査時間はどれくらいですか?

特別な処置をしないのであれば、5~10分程度です。

大腸カメラはきついと聞いたのですが・・・

鎮痛剤の注射をしてから検査をしますので、ほとんど痛みはありませんが、曲がりくねった大腸に内視鏡を挿入し、空気を入れながら診ていきますので、お腹が張ったり、痛みを感じることがある場合があります。 その場合、決して無理はいたしませんので、ご安心ください。
以前に検査を受けられて大変な思いをされた方や、高血圧。緑内障・前立腺肥大・心疾患(虚血性心疾患・狭心症・不整脈)などの持病がある方は、事前にお申し出ください。

腸の検査を受けるのは恥ずかしいのですが、
検査時の格好は? 検査着はありますか?

大腸カメラの場合は、更衣が必要です。検査着は後にファスナーを装着し、検査の時だけ開放するようになっています。
羞恥心・見た目・機能性を考慮した、当院オリジナルとなっています。また、検査室は2部屋あり、個室形式になっています。検査中は部屋の明かりを少し落とします。左側臥位(左向き)か、仰臥位(仰向け)にて検査を行います。

ポリープを切除するときの痛みは?

ポリープは、スネアという金属のループに高周波電流を通して、短時間で切除します。全く痛みは感じませんし、切除部分に局所麻酔をする必要もありません。

ポリープが見つかった場合、その場で処置してくれるのですか?

術前の検査、切除後の食事・安静度などについて説明し、承諾書の記入など必要な項目がございます。当日、検査中その場で処置を行うことは原則ありません。

便潜血検査が(+)の場合?

この検査結果だけでは、出血のある進行がんや早期がんであると断定することは出来ません。この検査は、消化管からの出血の有無を調べる検査で、結腸・直腸・肛門などの消化管のどこかに出血があれば、陽性(+)になります。陽性(+)の場合、精密検査が必要になります。

便潜血が陰性(-)の場合は、検査を受けなくてもよいのでしょうか?

便潜血検査では、出血のある進行癌や早期癌を拾い上げることができます。
もし、見逃された場合でも、毎年検診を受けていれば、約3/4以上は救命可能な段階で発見されると言われています。しかし、癌の種類によっては、発育が非常に早いものも有り、1年前の検診で異常がなくても安心できない場合があります。そのため、不確実である便潜血検査よりも、直接内部を観察できる、大腸内視鏡検査をお勧めします。

検査の後は、すぐに食事を摂れるのですか?

はい。お腹の張りや痛みがなければ、普通に食べていただいて構いませんが、消化の良いものから始めたほうが良いでしょう。なお、院内の5階ラウンジでは、簡単なお食事もお摂りいただけるようになっています。